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<title>北海道・十勝移住体験記</title>
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<description>北海道・十勝地方へ移住するまでの体験記（1998～1999）と現在の暮らしを綴るブログ
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<title>Epilogue</title>
<description> 　自分が十勝に移住してから、早くも3年半（※2002年執筆）になろうとしている。その間に、時代は新世紀を迎え、世の中も急激に変化している。ただ、それが必ずしも「良い方向」ではないのが、とても残念だが・・・　そして、気がつけば来年には自分も30代に足を踏み入れようとしている。この節目の時を北海道で、十勝で迎えることができようとは、願望はあったにしても、本州にいた頃は全く想像できなかった。それだけ自分の人生に
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<![CDATA[ 　自分が十勝に移住してから、早くも3年半（※2002年執筆）になろうとしている。その間に、時代は新世紀を迎え、世の中も急激に変化している。ただ、それが必ずしも「良い方向」ではないのが、とても残念だが・・・<br /><br />　そして、気がつけば来年には自分も30代に足を踏み入れようとしている。この節目の時を北海道で、十勝で迎えることができようとは、願望はあったにしても、本州にいた頃は全く想像できなかった。それだけ自分の人生において「十勝移住」があまりにも大きな出来事であり、転機になったのは言うまでもない。<br />　 <br />--------------------------------------------------------------------------------<br />　 <br />　さて、最終章では、移住後の生活を振り返りつつ、自らの「今の思い」を綴ってみたい。 　 <br />　 　 　 <br />　元々は「転職願望」から始まった移住への歩みだったが・・・十勝で新しく巡り会えた仕事も、周囲の人々に支えてもらえたお陰で、これまで何とかやってくることができた。東北に居た頃に比べれば「順調」と言っていいかもしれない。自分の性格や適性にも合っていると思うし、やり甲斐もある。こんな風に言えるのも、東北で“くすぶっていた”自分を、今の勤務先が“拾ってくれた”からに他ならない。これは自分にとって、まさに「幸運」としか言い表せない出来事だった。もしかしたら、これが「縁」というものなのかもしれない。もし、あの時に拾ってもらえなかったら、今の自分はどうなっていただろう。前の仕事を続けていただろうか。いや、遅かれ早かれ、辞めていたか、辞めさせられていたに違いない。そんな状況に置かれて、果たしてまともに生きていくことができただろうか・・・そう考えると、ある種の恐ろしささえも覚えてしまう。3年半前に社会人として未熟だった自分を受け入れてくれた人たち、そして、これまでの間、様々な面で支えてくれた人たちに、今改めて感謝したい。そして、一日も早く「恩返し」ができるよう、これからも日々精進したい。<br /><br />　十勝（帯広）に来たからと言って、生活スタイルは大きく変わったわけではない。今まで住んできた、いわゆる「中都市」での生活と、基本的には同じだ。もちろん大変なこともあるけれど、それよりも「住みたい場所に住める幸せ」の方が、はるかに上回っている。これまでも多くの街に住んできたが、その大半が「親の転勤」か「自分の仕事」の都合で行くことになった場所である。大学進学時に選んだ場所も、結局は自分の「センター試験結果」に左右されたものだった。でも、十勝は違う。初めて「自分の意志で選んだ場所」なんだ。そう考えると、この地にいられることに幸せを感じるのは、ごく自然なことに思える。他の場所と比較するのは違うかもしれないけど・・・今は「十勝が一番好きだ」と素直に言えるような気がしている。<br />　 　 　 <br />　移住における、仕事や生活以外での大きな問題の一つに「知人がいない（少ない）」ことが挙げられる。自分の場合も、十勝に親戚は多かったものの「同年代の知人がいない」という点が非常に不安であった。実際のところ、今もまだこの問題を抱えている（これは移住云々ではなく、コミュニケーションが下手な自分の性格によるところが大きいのだが・・・）。それでも、この3年半の間に、インターネットを通じて同じ趣味や時間を共有できる人たちに多く出会うことができたのは、非常に嬉しい限りである。これからも“十勝に来たからこそ出会えた”と思える人たちを、もっともっと増やしていきたいと思っている。<br /><br />　この3年半について、まだまだ書きたいことはあるけれど・・・自分の「十勝生活」はこれからもずっと続いていくわけだし、その時その時でまた新しい思いや考えが生まれてくることもあるだろう。それらも含めて、機会があればインターネットを通じて伝えていきたい。<br />　 <br />--------------------------------------------------------------------------------<br /><br />　本州を後にした3年半前の春、自分はこの「十勝」に骨を埋める覚悟を決めた。その気持ちは今も全く変わっていないし、それが簡単に揺らいでしまうようでは、今まで僕を支えてくれた人や、移住の際に力を貸してくれた人、そして、今の自分を助けてくれている人の“恩”に背くことになると思っている。今後、自分がどのような人生を送っていくのかは分からない。嬉しかったり幸せに思うこともあるだろうし、悲しかったり辛かったりすることもあるだろう。でも、これだけは間違いなく言える。どんな時も、何があっても、この十勝から離れることはないし、離れるつもりは無い。全てのことを、この「北の大地」で受け止めていくつもりだ。そして・・・いつの日か、この地で「かけがえのない、大切なもの」を守っていけるような時が訪れることを、心から願っている。<br /><br /><strong><font color="#CC0000"><span style=font-size:large>－これからずっと『十勝』で生きていくんだ－</span></font></strong><br /><br />　この言葉を最後に記して、移住体験記を締めくくることにする。<br /> ]]>
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<dc:subject>十勝移住体験記</dc:subject>
<dc:date>2006-01-08T00:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>HIT</dc:creator>
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<title>11th Step ～最終準備を経て、十勝野へ立つ～</title>
<description> 　新しい職場への採用が決まり、いよいよ移住に向けての準備をスタートさせることになった。ここまでは「仕事探し」の話が中心であったが、この項では具体的な「移住準備」についての体験談を記していく。　移住に向けて、まず最初にしなければならないこと・・・それは「部屋探し」である。とりあえず「住む場所」を決めないことには、何も始まらない。でも、こればかりは現地に赴き、自分の目で実際に確かめながら探さなければな
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<![CDATA[ 　新しい職場への採用が決まり、いよいよ移住に向けての準備をスタートさせることになった。ここまでは「仕事探し」の話が中心であったが、この項では具体的な「移住準備」についての体験談を記していく。<br /><br />　移住に向けて、まず最初にしなければならないこと・・・それは「部屋探し」である。とりあえず「住む場所」を決めないことには、何も始まらない。でも、こればかりは現地に赴き、自分の目で実際に確かめながら探さなければならない。というわけで・・・採用決定の翌週、新しい勤務先への挨拶を兼ねて、早速帯広に向かったのだった。仙台空港から千歳に飛び、石勝線に乗って帯広に到着。4月初めだというのに、帯広ではまだ雪が舞っていた。うーん、さすが北海道だ・・・<br /><br />　新しい勤務先に挨拶に行った後、いよいよ部屋探しがスタート。しかし、スケジュールの都合で部屋探しに充てられるのは実質1日のみ。この少ない時間を有効に使うため、事前に十勝在住の親類に頼んで、地元新聞紙に載っている不動産情報を集めておいてもらった。その中から「場所」「築年数」「家賃」等で候補となる物件を選択し、広告を出している業者を訪問。その数・・・わずか2社！本来はこんな決め方をすべきではないし、これから移住しようとする人には全くおすすめできないが、とにかく時間がなかったのと、時期的に物件が少なかったことから、その日に見学した物件で決めることになったのだった。もちろん妥協したわけではなく「納得したから決めた」ことを付け加えておく。<br /><br />　部屋を探し終えて仙台に戻った後は、本格的に引っ越し準備を進めた。ここでも問題になるのはやはり「費用」である。就職や転勤とは違い、当然ながら引っ越し費用は全て自己負担である。移住となれば、その額も相当なものになるのだ。本来ならば複数の業者に見積を依頼し比較・検討すべきだが、そんな時間はなかったので、結局は良くある「単身パック」に決めてしまった。自分ではそんなに「物を持ってない」と思っていたけれど・・・それでも最終的には「パック2コンテナ＋入りきらなかった荷物は宅配便扱い」という大荷物になり、最終的に7万円程度の費用を要したのだった。<br /><br />　引っ越しの手配や、公共の手続関係も終了。後は移住するのみ・・・最後の出勤で同僚たちに別れを告げ、愛車とともに仙台港から苫小牧行きのフェリーに乗り込んだ。およそ半日の航行を経て、いよいよ北海道に上陸。帯広までは峠を通らずに、日高の海岸線を眺めながら天馬街道を経由して向かったのだった。<br /><br />　そして・・・1999年5月某日の夕刻、ついに帯広へ到着。まずは不動産業者に立ち寄り、部屋の鍵を受け取った。その後、車に詰め込んだたくさんの荷物を部屋の中に放り込んだ。引っ越しの荷物は翌朝の到着予定なので、この日は親類の家に泊めてもらうことにした。<br /><br />　いよいよ、自分の「十勝生活」が始まった。喜びも大きいけど、不安もいっぱいだ。この先、この地で暮らしていく中で、何が待ち受けているんだろう。そして、自分はどうなっていくんだろう・・・様々な思いを抱えながら、目的地へと急いだのだった。それから、月日は流れ・・・ ]]>
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<dc:subject>十勝移住体験記</dc:subject>
<dc:date>2006-01-07T12:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>HIT</dc:creator>
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<title>10th Step ～移住決定の瞬間、ついに訪れる～</title>
<description> 　3月を迎えて間もなく、あの求人先から一通の封書が送られてきた。その中に「書類選考の合否通知」が入っていることは間違いない。恐る恐る封を開けると、そこには「一次選考合格」の一文と「最終選考実施要項」が書かれた紙があった！これで何とか第一段階はクリアした。次は採用試験と面接だ・・・しかし、そこからまた新たな不安が生まれてきた。「一体どんな試験をするんだ？」「面接では何を聞かれるんだ？」合同面談会での
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<![CDATA[ 　3月を迎えて間もなく、あの求人先から一通の封書が送られてきた。その中に「書類選考の合否通知」が入っていることは間違いない。恐る恐る封を開けると、そこには「一次選考合格」の一文と「最終選考実施要項」が書かれた紙があった！これで何とか第一段階はクリアした。次は採用試験と面接だ・・・しかし、そこからまた新たな不安が生まれてきた。「一体どんな試験をするんだ？」「面接では何を聞かれるんだ？」合同面談会での経験はあるけれど、それだけで予測はつかない。考えていても対策の打ちようは無く・・・気休め程度に「北海道経済」に関する書籍を図書館で借りて読んでみたりしてみた。<br /><br />　最終選考は3月下旬、東京にて行われた。移住活動で東京に向かうのは、これが3度目だ。東北新幹線にも、もう乗り慣れたものである。もちろん時間通りに指定された会場へ到着。そして、いよいよ選考が始まった。試験、面接・・・緊張の時間は続く。待ち時間を含めると2時間強であっただろうか。終了後はすっかり力が抜けてしまい、東京で買い物をすることもなく、気がつけば新幹線に揺られていた。<br /><br />　とりあえずは、ほっと一息である。元々ダメモトで受けた選考だ。受験者は他にもいたし、採用枠はわずか1名。まず間違いなく不採用だろう。でも、自分ができる限りのことはやった。ダメならまたゆっくりと移住活動を進めていけばいいんだ・・・終了後は意外にも穏やかな気持ちになっていたのだった。<br /><br />　そして、選考の日からわずか3日後の夜。休日出勤から帰宅して数時間後、突然電話が鳴った。電話の相手は、つい数日前に選考を受けた求人先だった。受話器の向こうから聞こえてきたのは・・・なんと「採用通知」だったのだ！とにかくこれには仰天した。入社の意思を最終確認されたので、当然ながら「よろしくお願いします」と答え、翌々月の連休明けから勤務することになったのだが・・・<br /><br />　この、あまりの「展開の早さ」には、正直戸惑ってしまった。今、まさに自分の望みが叶おうとしている。正直言えば、嬉しくて嬉しくて仕方がない。でも、こんなに早くこうした場面が訪れるなんて、全く想像もしていなかった。心の準備なんて全然できてない。さて、これからどうしようか・・・そこでふと我に返った。呆然としているわけにはいかないんだ。「会社をきちんと退職する」「新しい職場に挨拶に行く」「部屋を探す」「引っ越しの準備をする」等々・・・わずか1ヶ月の間に、これだけのことを実行しなければならないんだから。<br /><br />　その翌日は、いつもより早めに出勤し、所長や同僚にあと1ヶ月で退職する意思を告げた。同じ部署の人たちは「寂しくなるけど、北海道に戻っても元気で頑張れよ！」と言葉をかけてくれた。転勤してきてわずか1年で、何も貢献できないまま勝手に去っていこうとする自分を、温かく送り出してくれた前の勤務先の人々には、今でも感謝の気持ちでいっぱいである。 ]]>
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<dc:date>2006-01-07T00:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>HIT</dc:creator>
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<title>9th Step ～移住活動、突然の進展～</title>
<description> 　ツアーを終えた後、移住に向けた具体的な活動は思うように進まなかった。それもそのはず、頼みは定期的に送られてくる求人情報のみ。しかし、わざわざ十勝に出向いてまで面接を受けてみようと思う内容のものは皆無に等しかった。ただ、自分としても、その時点では特に焦っていたわけでもなく、多少の諦めみたいなものを感じながらも「気長に待つしかない」と思うようになっていた。こうなったら「長期戦」である。　季節は冬にな
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<![CDATA[ 　ツアーを終えた後、移住に向けた具体的な活動は思うように進まなかった。それもそのはず、頼みは定期的に送られてくる求人情報のみ。しかし、わざわざ十勝に出向いてまで面接を受けてみようと思う内容のものは皆無に等しかった。ただ、自分としても、その時点では特に焦っていたわけでもなく、多少の諦めみたいなものを感じながらも「気長に待つしかない」と思うようになっていた。こうなったら「長期戦」である。<br /><br />　季節は冬になり、1999年を迎え、気づけばツアー参加からは4ヶ月が過ぎようとしていた。その間、自ら十勝地方の企業にアプローチすることもなく、もちろん面接も受けていない。ただ「求人情報を待ち、それを吟味する」だけの日々。だからといって、直接十勝に行って仕事を探す時間的・金銭的余裕など無い・・・<br /><br />　U・Iターン希望者が職探しをする際に、必ず直面するいくつかの『難題』がある。その中でも一番大きなものは・・・「距離」という、どうにもならない物理的な障壁だろう。移住したい場所との距離があるからこそ「時間」や「資金」という問題を抱えざるを得ない。大都市圏ならば自治体の相談窓口が設置されており、そこに行けば情報を入手できたりもする。しかし、東北のような”地方”に、そんなものはない・・・そして、「時間的・金銭的な問題が容易にクリアできない状況の下では、自分から行動したくても思うようにできない」という現実だけが重くのしかかるのだった。<br /><br />　そんな2月のある日、帰宅してポストの中を確認すると、「求人情報」と思われる一通の封書があった。封を開けると、中には「採用情報の詳細を記した資料」と「求人先のパンフレット」。少しだけ期待しつつも「いつもと大して変わらない情報だろうな」と思いながら目を通してみた。しかし、そこに記されていた内容は、業務内容・採用職種・待遇等の多くの点で自分の望んだものに限りなく近いものであったのだ。<br /><br />　何度も読み返しているうちに「ここで仕事をしてみたい」と思うようになっていった。そして「ここを受けてみよう」と決めるのにも、全くためらいは無かった・・・それまで何通もの求人情報を生かすこと無く捨ててきた自分が、まるで嘘みたいである。そうと決まれば、早速必要書類を送るのみ。ツアーでの合同面談会に持っていったものよりも“気合いを入れて作った”履歴書と職務経歴書を、〆切に余裕で間に合うようにポストに投函した。<br /><br />　何とか書類選考に残ってほしい・・・そんな願いと不安を抱える中、26歳の誕生日が程なく過ぎていった。ここから、自分の移住活動は突然進み出し、短い間に急展開を見せていくことになる。 ]]>
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<dc:date>2006-01-06T12:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>HIT</dc:creator>
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<title>8th Step ～十勝圏移住体験ツアーへの参加 ④ ～</title>
<description> 　東京でのイベントの時と同じく、このツアーにも様々な人が参加していた。夫婦で参加していた人、姉妹で参加していた人、移住や就農に意欲的な人もいれば、単に観光目的の人もいた。時間も限られていたし、人数的に多かったこともあって、残念ながら全員と話をすることはできなかった。参加したコースが違ったことから、一度も話をしなかった人がいたのも事実である。また・・・正直なところ、移住への意欲に“温度差”を感じた人と
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<![CDATA[ 　東京でのイベントの時と同じく、このツアーにも様々な人が参加していた。夫婦で参加していた人、姉妹で参加していた人、移住や就農に意欲的な人もいれば、単に観光目的の人もいた。時間も限られていたし、人数的に多かったこともあって、残念ながら全員と話をすることはできなかった。参加したコースが違ったことから、一度も話をしなかった人がいたのも事実である。また・・・正直なところ、移住への意欲に“温度差”を感じた人とは、少し言葉を交わした程度でその後は話をしなかった。<br /><br />　ただ、確実に言えるのは、そこには多少なりとも「十勝に移住したい」と望んでいる人たちが集まっていたことである。共通の思いが一つでもあれば、短い時間でも意外と打ち解けられるもので・・・さすがに初日からというわけにはいかなかったが、2日目を終え、最終日を迎える頃には結構話ができるようになっていた。そして、ツアーは終了・・・参加者はそれぞれの街へ戻っていった。そして自分も、再び日常に身を埋めていくことになる。<br /><br />　実際、自分を含め、このツアーに参加したことがステップとなって十勝に移住してきた人がいる。すべてを把握してはいないが、1997年～1999年の参加者のうち、10組程度が移住を果たしたと聞いている。自分と一緒の回に参加した人でも、自分を除き4名の方が移住してきた。そんな「移住仲間」の方々も、今日も十勝で元気で暮らしていることだろう。なかなかお会いできる機会が無くて残念だけど、それも「みんなが十勝の一員になっている」証拠だと思うので・・・影ながら活躍をお祈りしている。<br /><br />　その後、このツアーは1999年と2000年にも行われた。内容は自分が参加した回とほぼ同じだったと聞いている。また、自分も移住を果たした後は、それ以降に行われたツアーでの「ウェルカムパーティー」において“移住経験者”として参加者にアドバイスをさせて頂いた。<br /><br />　ただ、2000年を最後に、このツアーは終了となった。参加経験者としては、有意義な事業なのだから継続実施してほしかったのだが・・・ここにもやはり「不況の影響」が現れてしまったということか。主催していた行政サイドとしても「これ以上税金と時間を費やしてまで事業を継続しなくてもいい」つまり「無理して実施する必要はない」という評価を下したのだろうし、何よりも「雇用情勢の悪化」がツアーの継続に暗い影を落としたことは間違いない。求人企業が無ければ「面談会」など到底成立せず、ツアーを開催する意味も事実上失われてしまうのだから・・・<br /><br />　ツアーが無くなってしまったのは、今でも残念に思う。でも、十勝地方の行政機関では、現在でも移住希望者へのサポートは積極的に継続しているので、ぜひ活用してみてほしい ]]>
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<title>7th Step ～十勝圏移住体験ツアーへの参加 ③ ～</title>
<description> 　自分がこのツアーに参加した最大の目的である「求人企業との合同面談会」が、2日目の午前に開催された。面談とはいえ、実質的には「一次面接」みたいなものだ。だから当然スーツ着用なわけで・・・“背広持参のツアー”というのも、何とも珍しいものである。　前述の通り、この日は十勝地方の民間企業4社の採用担当者と面談した。業種は「流通系2件」「燃料系1件」「土木系1件」であり、営業職及び販売職の採用を前提としたもので
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<![CDATA[ 　自分がこのツアーに参加した最大の目的である「求人企業との合同面談会」が、2日目の午前に開催された。面談とはいえ、実質的には「一次面接」みたいなものだ。だから当然スーツ着用なわけで・・・“背広持参のツアー”というのも、何とも珍しいものである。<br /><br />　前述の通り、この日は十勝地方の民間企業4社の採用担当者と面談した。業種は「流通系2件」「燃料系1件」「土木系1件」であり、営業職及び販売職の採用を前提としたものであった。転職の面接というのは生まれて初めての経験だったが、聞かれることは就職活動の時とそんなに変わらない。経歴・現状・希望条件・志望動機・自己PR等々・・・もちろん「緊張する」のも変わらない。ただ、ひとつだけ当時と違うことがあった。それは、4社すべてに「どうして十勝に来ようと思ったのか？」と聞かれたことだった。<br /><br />　U・Iターン就職希望者を採用する側としては、その人の性格や能力だけでなく「本州とは気候も生活環境も違う十勝でやっていけるのかどうか」という点を判断しなければならない。言うまでもなく、十勝の気候は本州よりもかなり厳しい。また、首都圏と比較して賃金は間違いなく低く、物価の低さを加味したとしても、相対的な収入は減少するだろう。「単純に考えて不利とも言える状況の中に、貴方はどうして飛び込もうと思ったのか」「それ以上の魅力を十勝のどんなところに感じたのか」「家族や周囲の人は貴方の決心に賛同しているのか」等々・・・企業としても、せっかく採用した人材に「環境に馴染めなかった」という理由で去られてしまう事態だけは避けたいはずだから、現在でもその“見極め”には慎重になっていることだろう。<br /><br />　その点、自分は全く問題なかった。十勝は親の出身地だし、自分も北海道生まれ。北国生活にも全然慣れている。まだ若いので大した給料をもらってるわけじゃないし、東北と北海道じゃ物価もそんなに変わらない。独身だから、自分の意志で自由に動けるし、決断もできる。後は仕事さえ決まれば、いつだって十勝に移住するつもりだ・・・結局、わずか数時間の中で、違う面接官に同じことを4回も話したのだった。<br /><br />　で、結果はというと・・・残念ながら4社すべてに不合格。丁寧に不採用通知を送ってきた企業もあれば、その後全く音沙汰無しという企業もあった。こればかりは「まだまだ自分の能力が足りなかった」ということだから仕方がない。当然ながら「意欲だけで望みが叶う」はずなど無いわけで・・・この時に改めて、移住だけでなく「転職の難しさ」をも思い知らされた。<br /><br />　結局、このツアーでの“転職活動”は実を結ばず、再び「求人情報を待つ」日々がしばらく続くことになった。でも、ここで実際に企業と面談できたのは、採用する側の考えを知る意味でも、また“場数を踏む”という意味でも、間違いなく非常に良い経験となった。 ]]>
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<dc:subject>十勝移住体験記</dc:subject>
<dc:date>2006-01-05T12:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>HIT</dc:creator>
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<title>6th Step ～十勝圏移住体験ツアーへの参加 ② ～</title>
<description> 　1998年9月下旬の金曜、指定された東京発帯広行の飛行機に乗るべく、羽田空港に向けて早朝の新幹線で仙台を出発した。途中で地震があったらしく、車両点検で新幹線がしばらく停止してしまった時はさすがに焦ったけど・・・それも大したことはなく、飛行機にも無事に乗り、予定通りに帯広へ到着。空港のゲートを出ると、ツアーの看板を持った関係者が到着ロビーにて待ち受けていた。この時の参加者は、2コース合計で25名程度だった
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<![CDATA[ 　1998年9月下旬の金曜、指定された東京発帯広行の飛行機に乗るべく、羽田空港に向けて早朝の新幹線で仙台を出発した。途中で地震があったらしく、車両点検で新幹線がしばらく停止してしまった時はさすがに焦ったけど・・・それも大したことはなく、飛行機にも無事に乗り、予定通りに帯広へ到着。空港のゲートを出ると、ツアーの看板を持った関係者が到着ロビーにて待ち受けていた。この時の参加者は、2コース合計で25名程度だったことを覚えている（募集人員は20名だった）。<br /><br />　ツアーの行程は、2泊3日という短い時間の中で十勝を駆け回るというハードなものだった。以下に一般コースの行程を簡単に記すが・・・見ての通り「どこかに滞在しているよりも移動時間の方がはるかに長い」そんな旅であった。<br /><br />【第1日（金曜）】 <br />○ 帯広空港に到着後、中札内美術村にて昼食とオリエンテーション<br />○ 十勝地方の住環境視察～村営住宅（更別村）及び「勝毎ホームセンター」（幕別町）<br />○ ウェルカムパーティー・移住者との交流会（芽室町上美生の町立交流施設にて）<br />○ 宿泊先：帯広市内のホテル<br /><br />【第2日（土曜）】 <br />○ 午前：求人企業との合同面談会<br />○ 午後：十勝地方の公共施設訪問（帯広市役所・帯広百年記念館・池田ワイン城）<br />○ 宿泊先：大草原の小さな家（鹿追町）<br /><br />【第3日（日曜）】 <br />○ 然別湖（鹿追町）でのアウトドア体験（カヌーor散策）<br />○ 帯広駅及び帯広空港にて随時解散<br /><br />　もちろん移動手段は全行程がバス・・・自分は「十勝は広いから、こんなもんだろう」というのを知っていたからまだ良かったけど、参加者のほとんどが三大都市圏在住者だったことを思うと、他の方にとっては気候の違い等を含めても結構大変なツアーだったのではと感じる。後日、関係者にこの「ハードスケジュール」について聞いたところ、「大変なのは承知しているが、短い日数の中でより多くの体験をしてもらいたいので、参加してくれた人には申し訳ないけど、このような行程にさせてもらった」と話していた。 ]]>
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<title>5th Step ～十勝圏移住体験ツアーへの参加 ① ～</title>
<description> 　ここからは自分が参加した「第2回十勝圏移住体験ツアー」について記していく。このツアーは十勝地方の行政機関が合同で企画・実施した事業の一つであり、移住希望者に“十勝を体験”してもらうことで地域への理解を一層深めてもらうとともに、移住を果たした人から直接体験談を聞いたり、就職・就農に向けた具体的な活動を行ったりできる内容のものであった。　このツアーには2つのコースがあった。一つは「就農コース」・・・これ
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<![CDATA[ 　ここからは自分が参加した「第2回十勝圏移住体験ツアー」について記していく。このツアーは十勝地方の行政機関が合同で企画・実施した事業の一つであり、移住希望者に“十勝を体験”してもらうことで地域への理解を一層深めてもらうとともに、移住を果たした人から直接体験談を聞いたり、就職・就農に向けた具体的な活動を行ったりできる内容のものであった。<br /><br />　このツアーには2つのコースがあった。一つは「就農コース」・・・これは十勝で農業や酪農をやってみたいと考えている人向けに「農場・牧場訪問」「農業体験」「就農者との交流」を行うものであった。そしてもう一つは「一般コース」・・・これは十勝で民間企業等に就職して移住することを希望している人向けに「求人企業との合同面談会」「移住を実現した人との交流」を行うものであった。<br /><br />　もちろん自分が選択したのは後者。そもそも、このツアーに参加しようと決めたのも「求人企業との合同面談会」が設けられていたからである。元々が北海道生まれで、何度となく十勝に来たことのある自分にとって、もはや改めて“十勝を体験する”必要は無かった。言ってしまえば「企業と面談したいがためにツアーに参加した」ようなものである。<br /><br />　それだけこの企画には強烈なメリットを感じていた。本来ならば何度も十勝に足を運んで、求人企業に一件一件自ら足を運ばなければならないところを、そのツアーに参加することで一度に複数の企業にアプローチすることができるのだから・・・そう考えると、東京発着のツアー参加費（6万円程度）も高くは感じなかった（実際のところは東京－仙台間の往復の新幹線料金もかかっているので、結構な出費だったが）。<br /><br />　現地にて「求人企業との合同面談会」を行うにあたり、主催者より「当日に面談可能な求人企業のリストを送付するので、貴方の希望や企業の採用条件等を考慮した上で面談を希望する企業を数社選択して下さい」との連絡があった。送られてきたリストには、意外（と言っては失礼だが）にも多くの企業の求人情報が記載されていた。もちろん自分に当てはまるものは一握りしかなかったのだが・・・結局、当日は4社と面談することになったのだった。<br /><br />　また、企業との面談にあたっては、当然のように「履歴書」が必要となるが・・・今回の場合は一回に4社と面談することもあって、別々の履歴書を準備していく必要があった。出発までの短い時間で異なる4枚の「履歴書」と「職務経歴書」を作成するのは、なかなか大変な作業だった・・・<br /><br />　そんな下準備を経て、1998年9月下旬に2泊3日の「十勝圏移住体験ツアー」へ出発したのだった。 ]]>
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<dc:subject>十勝移住体験記</dc:subject>
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<title>4th Step ～求人情報の入手に向けて～</title>
<description> 　有意義だった相談を終えて仙台に戻った後、そこでのアドバイスに基づいて行ったことがある。それは帯広市・帯広公共職業安定所・帯広商工会議所にて設置されている「帯広Ｕターン促進連絡協議会（以下、協議会）」による「Uターン求職情報提供システム」の活用に向けた“登録依頼”であった。　このシステムの、その当時での具体的内容はというと・・・道外在住で帯広市内にＵ・Ｉターン就職を希望する人を対象に、事前に登録をし
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<![CDATA[ 　有意義だった相談を終えて仙台に戻った後、そこでのアドバイスに基づいて行ったことがある。それは帯広市・帯広公共職業安定所・帯広商工会議所にて設置されている「帯広Ｕターン促進連絡協議会（以下、協議会）」による「Uターン求職情報提供システム」の活用に向けた“登録依頼”であった。<br /><br />　このシステムの、その当時での具体的内容はというと・・・道外在住で帯広市内にＵ・Ｉターン就職を希望する人を対象に、事前に登録をした人に限り「求人情報」を年2回送付してくれるというものである。また、定期的に自分の登録情報を求人企業にも提供してくれる。つまり「求職者と求人企業との仲介役」を担ってくれるわけであり、道外から十勝に移住を希望する者にとってこれほど心強いシステムはない。<br /><br />　自分にとっても、わざわざ北海道や東京まで足を運ばなくても求人情報が提供されるのだから、非常に有り難いものであった。そして実は、自分のところに送られてくる情報は“年2回”にとどまらなかったのだ。どういうことかというと・・・求人企業が求職者の登録情報に興味を持った場合、その企業が協議会に依頼し、その人へ具体的な求人情報を送る、というシステムになっていたのである。その結果「書類を出してみませんか？」とか「面接を受けてみませんか？」という具体的な内容の情報までもが送られてくるようになった。<br /><br />　今となってはよく覚えていないが、このような「具体的情報」が平均して月に2件程度は送られてきていたような気がする。比較していないので何とも言えないが、就職難の時期であったことを考えると「少なくはない」と感じる。ただ、これだけの情報が寄せられた背景には、当時自分が従事していた仕事の内容が影響していたからだろう。その頃、自分は不動産関係の営業マンをしていたのだが・・・寄せられてきた情報の大半が「若い営業マンを募集しています」というものだった。もちろん登録情報だけでは自分の営業成績など分からないわけだし、単に「大卒の25歳・職歴4年目の現役営業マン」という当時の自分のプロフィールが、企業の求めている条件に合っていたに過ぎなかったのだ。<br /><br />　こんな状況の中、送られてきた情報に自分の希望するものはほとんど無く・・・結局、登録から半年以上経っても、そのシステムは現実的に生かされることは無かった。本来は選り好みをしている余裕なんて無かったのかもしれないが・・・でも、自分としては「十勝に移住するからには一生そこから離れない」という覚悟があったから、最も重要である「仕事」の面において中途半端に妥協はしたくなかった。<br /> 　 <br />　いずれにしても、それまで全くと言っていいほど求人情報など手に入れることができなかった自分にとって、この意外なまでの“状況の激変”には正直驚いた。そして、ここで登録をしておいたことが、後々の移住実現に大きな展開をもたらすことになるのだった。 ]]>
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<title>3rd Step ～移住への“追い風”となった言葉～</title>
<description> 　この項では、イベント「UターンIターンフェア」における「十勝移住」への相談内容について記していくのだが・・・その前に、雑誌「UターンIターンビーイング」に掲載されていた“もう一つの重要な記事”について説明しておく必要がある。　それは「十勝圏移住体験ツアー参加者募集」の告知であった。読んで字の如く、北海道・十勝地方への移住に関心のある人を対象に、「十勝とはどんな所なのか」を実際に行き、そして体験してみる
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<![CDATA[ 　この項では、イベント「UターンIターンフェア」における「十勝移住」への相談内容について記していくのだが・・・その前に、雑誌「UターンIターンビーイング」に掲載されていた“もう一つの重要な記事”について説明しておく必要がある。<br /><br />　それは「十勝圏移住体験ツアー参加者募集」の告知であった。読んで字の如く、北海道・十勝地方への移住に関心のある人を対象に、「十勝とはどんな所なのか」を実際に行き、そして体験してみることで、より知ってもらおうというツアーである。これも十勝地方の行政機関が企画・実施した事業で、1997年～2000年まで計4回開催された。結局、相談に応じてくれた方の薦めで自分もこのツアーに参加することになるのだが・・・その内容の詳細は後段にて詳しく記載することにする。<br /><br />　さて、そのイベントにおける相談内容について記すことにしよう。相談に応じてくれた方に対し、まずは自分のプロフィールや先々に考えていること、そして移住に関する疑問・質問を率直に話してみることにした。「北海道で生まれ、親の転勤や自分の進学・仕事の都合で全国を転々としたけど、いずれは北海道で暮らしたいと思ってる」「雑誌を見て移住に興味を持ったけど、どのような動きをすればいいのか全く分からない」「実際に移住を果たした人は、どのように動いたのか？その“成功例”を知りたい」「『十勝圏移住体験ツアー』は具体的にどんなことをするのか？」等々・・・とにかく知りたいことは山ほどあった。<br /><br />　相談に応じてくれた方は、その一つ一つに対してとても丁寧に答えてくれた。「まずは十勝がどんなところであるかをよく知ってほしい（←正直これは問題なかった）」「実際に住むにあたって、仕事を見つけることが第一条件。行政ではそのためのサポートを実施しているので、ぜひ活用してほしい」「実際に移住を果たした人も“職探し”では相当の苦労をしている。自らの知識や経験を生かした仕事が見つかれば一番良いのだが、必ずしもそう上手くはいかない。移住してきたいために努力して資格を取得した人もいれば、逆に“十勝で新しいことに挑戦してみよう”と決めて、未経験の職場に飛び込んだ人もいる」・・・このように（これ以外にも）、移住に向けた歩みを進めていく上で、この方からは非常に有用な情報とアドバイスをもらうことができた。そして、この方が相談の最後に発してくれた以下の言葉が、自分が移住へ本気で動く決意を固めさせることになった。<br /><br />　『貴方はまだ若い（当時25歳）ですし、お話を伺ってると十勝に移住したいのは“将来的”なことだって考えているようですね。でも、動くなら絶対に早い方がいいですよ。現実問題、転職するなら若い方がやりやすいですし、もし将来・・・例えば40歳を過ぎてから十勝に移住できたとしましょう。でもその時に「もっと早くに移住しておけば良かった」と感じてしまうのは、非常にもったいないと思います。どこに住んでいたとしても、若いうちじゃないとできないことはあります。僕ら十勝の人間にしてみれば、一人でも多くの若い人が、その貴重な時間を自分たちの住んでいる場所で過ごしてもらえるなら、非常に嬉しいことです。』<br /><br />　その方にしてみれば何気なく発した言葉だったのかもしれないが・・・何かを成し遂げたいと強く思ってる時は、単純な言葉でも大きな勇気を与えられてしまうものである。いずれにしても、まさにこれが自分にとっての“移住への追い風”となったのは間違いなかった。 ]]>
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<dc:subject>十勝移住体験記</dc:subject>
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<title>2nd Step ～移住活動の“第一歩”は東京だった～</title>
<description> 　この雑誌に掲載されていたもう一つの記事・・・それは、リクルート社が定期的に開催している「UターンIターンフェア」の告知だった。当時、このイベントは雑誌の発売に合わせ、東京にて年間数回開催されていたものである。そして、このイベントの特徴は「雑誌で特集された地域に関する情報提供や相談が受けられる」点であった。　ということは・・・ここに行けば、北海道・十勝移住についての情報を得られるし、支援機関による相
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<![CDATA[ 　この雑誌に掲載されていたもう一つの記事・・・それは、リクルート社が定期的に開催している「UターンIターンフェア」の告知だった。当時、このイベントは雑誌の発売に合わせ、東京にて年間数回開催されていたものである。そして、このイベントの特徴は「雑誌で特集された地域に関する情報提供や相談が受けられる」点であった。<br /><br />　ということは・・・ここに行けば、北海道・十勝移住についての情報を得られるし、支援機関による相談まで受けられる！とにかく情報に“飢えていた”自分にとって、これは非常に魅力的なイベントであった。仙台から東京までは新幹線1本で行けるわけだし、どうにかして参加しなくては・・・そう思うのに時間はかからなかった。　　<br /><br />　イベントが開催されたのは、1998年夏だった。早朝、仙台駅から東北新幹線に乗り、一路東京へ。その日の東京は曇り空で、真夏ながらも比較的過ごしやすかったことを覚えている。そして、東京駅から地下鉄に乗り、イベント会場になっている池袋のサンシャインシティまで向かったのだった。<br /><br />　会場の雰囲気は、何となく大学時代に経験した「就職活動」と同じ様な感じに思えた。ただ、その時とは「参加者の年齢層」が決定的に違うのだ（学生がいなかったわけではない）。自分と同じくらいの若者、30代半ばくらいの夫婦と小さな子供の家族、一見すれば職場でそれなりの役職に就いているであろう40代以上の男性・・・特段「人が多い」というわけではなかったが、それぞれが目的とするブースで真剣に相談を聞いたり情報を集めたりしている様子がうかがえてきた。<br /><br />　そして、いざ「北海道・十勝」のブースに向かい、移住希望者の相談コーナーに行ってみた。その時の、いわゆる「相談員」と言われる人たちは、十勝地方の行政機関の職員が中心であった。現在でもそうなのだが、十勝は行政（支庁及び各市町村）による移住促進支援が盛んな地域である。そのスタイルは各自治体独自であったり、エリア一体となって行っていたりと様々ではあるが、雑誌の特集記事として十勝の移住情報が掲載されていたのも、イベントにて相談コーナーを設けていたのも、この一環としてのことだった。<br /><br />　自分の相談に応じてくれた人も、行政機関の職員の方だった。この時の相談内容については次の項で詳しく記すが、このイベントに参加してみたことで移住への歩みは確実に進むことになったのだった。 ]]>
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<dc:subject>十勝移住体験記</dc:subject>
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<title>1st Step ～ある雑誌との出会い～</title>
<description> 　「転職」「移住」を本格的に考えようと心に決めたものの、難題ばかりが思い浮かんでくる。どのように動いたらよいのか全く分からない日々が続き、漠然とした想いだけが一人歩きしていた。　何と言っても一番の悩みは「転職情報の収集」である。極端に言うと、「U・Iターン」転職希望の自分にとって、欲しいのは「北海道の求人情報」オンリーであった。しかし、それを北海道以外の場所（当時は仙台市に在住）にて収集しようという
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<![CDATA[ 　「転職」「移住」を本格的に考えようと心に決めたものの、難題ばかりが思い浮かんでくる。どのように動いたらよいのか全く分からない日々が続き、漠然とした想いだけが一人歩きしていた。<br /><br />　何と言っても一番の悩みは「転職情報の収集」である。極端に言うと、「U・Iターン」転職希望の自分にとって、欲しいのは「北海道の求人情報」オンリーであった。しかし、それを北海道以外の場所（当時は仙台市に在住）にて収集しようというのは非常に困難であった。しかも当時はまだインターネットの「イ」の字も知らなかったので、頼みは地元の求人誌に載る「U・Iターン」情報しかなかった。とはいえ、大した情報量も無く、また自分の能力・条件・経験・希望に合致したものはほとんど無く・・・ <br /><br />　地域の職業安定所でも県外の求人情報を紹介してくれるらしいが、そんな時間もとれない。もちろん現地に行く余裕などない。諦めのような想いを感じながら過ごす日々の中、ふと立ち寄った書店で、とある求人情報誌を見つけた。 <br /><br />　その雑誌の名は「UターンIターンビーイング」（※）名前からも分かるように、リクルート社が発行している求人情報誌のひとつである。キャリアアップ・異業種・ガテン系・・・など、数ある転職スタイルの中でも「U・Iターン」に特化した季刊誌で、「U・Iターン成功者の体験実例」「地方中心の求人情報（三大都市圏はごくわずか）」「U・Iターン実行における問題（職探し・住居探し・転職資金の工面や節約etc.）をどうクリアするか？」 「地域特集（その地域の紹介と求人情報）」などが主に掲載されている。 　<br /><br />　この雑誌に惹かれたのは、「U・Iターン」というネーミングだけではない。その号及び翌号の「地域特集」が、偶然にも北海道・十勝地方だったのだ。自分にとって、北海道の中でも最も馴染み深く、移住エリアの第一候補である十勝。その地から発信される情報に飛びつかないわけがない・・・というわけで即購入し、じっくりと繰り返し読んだのだった。 <br /><br />　おそらく、この雑誌は三大都市圏及び大都市でのみ販売されていたと考えられる。事実、北東北エリアでは一度も見かけなかった・・・都会生活者向けだし、当然と言えば当然。 <br /><br />　もし仙台に転勤していなかったら、この雑誌の存在も、それに記載されている情報も得られなかった。おそらく、移住・転職は間違いなく遅れただろうし、その中身もまた違ったものになっただろう。大げさに言えば、この雑誌との「偶然の出会い」が、自らのその後の動きを決めていった。<br /> <br />※リクルート社発行の「UターンIターンビーイング」は休刊となりました。地域の求人情報は<a href="http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/rnc/docs/cp_s00010.jsp" target="_blank">「リクナビNEXT」</a>で提供されています。 ]]>
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<dc:subject>十勝移住体験記</dc:subject>
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<dc:creator>HIT</dc:creator>
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<title>Prologue</title>
<description> 「北海道」は、自分の生誕した場所である。  　 　 　 　 　1973年、自分は北海道で生まれた。しかし・・・生誕からわずか9年で、「親の転勤」を理由にその地を去ることとなった。その後、東北や四国を渡り歩いてきたのだが、行く先々でその土地の素晴らしさを感じ、周囲の人間の温かさにも触れることができた。今思うと、とても幸せだったと思える。　そんな日々を送りながらも「もう一度北海道に住みたい」という願望が消えるこ
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<![CDATA[  「北海道」は、自分の生誕した場所である。  　 <br />　 　 　 <br />　1973年、自分は北海道で生まれた。しかし・・・生誕からわずか9年で、「親の転勤」を理由にその地を去ることとなった。その後、東北や四国を渡り歩いてきたのだが、行く先々でその土地の素晴らしさを感じ、周囲の人間の温かさにも触れることができた。今思うと、とても幸せだったと思える。<br /><br />　そんな日々を送りながらも「もう一度北海道に住みたい」という願望が消えることはなかった。もちろん、進学や就職の際に「移住のチャンス」はあった。大学進学時も北海道内の某校を受験したし、就職活動時に札幌へ足を運んだこともある。結局その時は、自分のやりたいことを優先させ「移住しない」という結論を出したのだが・・・いずれかの時に「北海道に住む」決断をしていたら、また違った人生を歩んでいたのだろう。<br />　<br />　では、いつ頃から「本気で移住したくなったのか」というと・・・それは「就職して社会の厳しさにぶち当たってから」という回答になる。正直なところ、最初の就職においては「適性」について疑問に感じてばかりだった。当時は営業職に就いていたのだが、その仕事自体にあまり興味が持てなかったのだ。たまに成果を上げても「喜び」を感じられず・・・今思うとやはり「向いてなかった」のだろう。年齢的にも早い方がいいし・・・気持ちは「転職」の方向へと向かっていった。<br /><br />　でも、どうせ仕事を変えるなら、住む場所も変えてすべてを一新させよう。新しい街で、新しい仕事を見つけて、再出発してみよう・・・そう考えるようになった時、真っ先に頭の中に浮かんだのが「北海道」だった。 <br /><br />　ここから、移住への歩みが始まった。 　 <br /><br />--------------------------------------------------------------------<br /><br />　正直なところ、この体験記を書き進めていくことには、大きな不安もある。これから記していく内容が、自分がこれまでお世話になってきた人たちに対して「礼を失する」結果になるかもしれないからだ。でも、今の自分がこの北海道に移住するまでの歩みを、その人たちにもぜひ知って頂きたいと考え、思い切って公開することを決めた。<br />　<br />　これまで自分を支えてくれた人たちに感謝しつつ、体験記をスタートさせようと思う。 ]]>
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<dc:subject>十勝移住体験記</dc:subject>
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<title>このブログについて</title>
<description> 　この「北海道・十勝移住体験記」は、当ブログの管理人であるHITが過去に運営していたサイトのメインコンテンツとして公開していたものであり、サイトの閉鎖に伴い、ブログとして独立させたものです。　「北海道・十勝移住体験記」は、以下の内容にて構成されています。　本文は1998年～1999年の移住体験について、2002年に執筆したものです。Prologue1st Step ～ある雑誌との出会い～ 2nd Step ～移住活動の“第一歩”は東京だった
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<![CDATA[ 　この「北海道・十勝移住体験記」は、当ブログの管理人であるHITが過去に運営していたサイトのメインコンテンツとして公開していたものであり、サイトの閉鎖に伴い、ブログとして独立させたものです。<br /><br />　「北海道・十勝移住体験記」は、以下の内容にて構成されています。<br />　本文は1998年～1999年の移住体験について、2002年に執筆したものです。<br /><br /><font color="#CC0000"><strong>Prologue<br />1st Step ～ある雑誌との出会い～ <br />2nd Step ～移住活動の“第一歩”は東京だった～  <br />3rd Step ～移住への“追い風”となった言葉～ <br />4th Step ～求人情報の入手に向けて～ <br />5th Step ～十勝圏移住体験ツアーへの参加 ① ～  <br />6th Step ～十勝圏移住体験ツアーへの参加 ② ～  <br />7th Step ～十勝圏移住体験ツアーへの参加 ③ ～  <br />8th Step ～十勝圏移住体験ツアーへの参加 ④ ～ <br />9th Step ～移住活動、突然の進展～ <br />10th Step ～移住決定の瞬間、ついに訪れる～  <br />11th Step ～最終準備を経て、十勝野へ立つ～  <br />Epilogue</strong></font><br /><br />　この「体験記」の公開を決めた理由として、やはり「自分の体験が移住を希望している人にとって少しでも参考になれば」という思いがあるからです。自分も、移住を考えていく中で、どのような動きをしていけばいいのか非常に困ったし、とにかく悩みました。行政機関やNPO法人等は確かにサポートをしてくれるけど、最終的に動かなきゃならないのは、他ならぬ“自分”なんですから。<br />  　 　 <br />　そんな時に最も役立つ情報は、実際に移住を果たした人の「生の声」だと思います。移住にも様々なケースがあると思うので、この「体験記」が直接的なアドバイスとなることは、おそらく少ないでしょう。でも、移住に向けて抱える問題の本質は同じだと思うし、何よりも「様々な問題を克服して移住を果たした人がいる」という事実こそが、移住を希望する人にとっては一番の力になると考えます。自分も多くの方の尽力があったからこそ移住を果たせたので、今度は自分が少しでもその役目を果たしていきたいと思いますし、その中で自分の体験を伝えることが少しでも「移住へのヒント」になれば嬉しい限りです。<br />　 　 　 <br />　本当はもっといろんな体験をしましたが、各方面への配慮や自分のプライバシーの関係で「詳細を書くのを控えた」部分も多くあります。これから移住を考えている人には「そういう細かい点こそが知りたいんだ」という気持ちがあるでしょうが、何卒ご了承下さい。<br /><br />　現在は、自分が移住を果たした1999年よりも北海道内の経済情勢は一段と悪化しており、移住を希望する人たちにとって非常に厳しい状況になっています。でも、そんな逆風にも負けず、北海道に、十勝に移住したいと思っている多くの人が、その夢を叶えられることをお祈りしています。 ]]>
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